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シュモンシュツユウと読みます。
2500年前 インドにあったシャカ国の王子様、ゴータマ・シッダールタ王子(お釈迦様)のお話(口伝)。
ある時、王子はお城の東の門から出て、郊外に行こうと計画。 いざ東の門をくぐろうとすると、よぼよぼでシワシワの老人が、王子にヨロヨロと近づこうとする。 人の助け無しには身動きもままならない老人。 きれいなお城の中で若く美しい女性の召使などに囲まれている暮らしが当たり前だった王子は、かなりの驚きとショックを受け、しばらく外出する気もなくなり、城の中に籠もってしまう。 (ま、王子様ですしね)
別のある時、今度はあのような者に出会いたくないと、南の門から外出しようと試みると、 門の近くにゼイゼイ、ハァハァ言いながら、死を怖れ座り込む人(病人)がいる。 またしても、これまで見たことのないくらい苦しむ様子に意気消沈。しばらく城に籠もってしまう。 王子の父母はこれを心配し、これまでよりもさらに、王子の目に悲しみや苦しみが映ることのないようにと手をつくす。
美しい王宮の中で回復し(?)、今度は西の門からの外出を計画。 すると今度は、ガリガリに痩せて、黒ずんだ肌をしている男が門の近くの板の上に寝かされている。 彼は動かず、息もしていない。 初めてみる光景に激しいショックを受け、またしても城にひきかえしてしまう。
城の中で王子は悲しみに暮れつつも考える。 せっかく生まれてきたって、年をとってヨボヨボになるし、病気で苦しむことになるし、最後には死んでしまうんだ! こうしてシッダールタは、人間には四苦(生苦・老苦・病苦・死苦)があることを知るのですね。
「でも、この苦しみから逃れることは出来ないものか。。。」
今度こそと、北の門からの外出を試みる王子。 ここには、おだやかな顔をした一人の僧に出会う。 その僧の穏やかな語り口などから、恐らくこの僧は、四苦のある一生を正しい気持で生きる心のワザを知っているに違いないのではと思い、ここに答えがあるのかも知れぬと出家の決意をする。 【四門出遊と呼ばれるおシャカ様の伝説の一つです。】
色々思うところがあって書き始めたのですが 自身のことを色々書き添えるのもどうかなと思えてきました(汗
何かに導かれるように進む時、 沢山のものを見せられ、苦しみ、悩み、思案する。 とても苦しいけれど、大きなステップの前には 浄化とともに、必ず訪れることのように思います。
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【2008/08/16 07:47】
仏教 |
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